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  • 大石一仁

師匠との出会い

18歳で、夢であった潜水士デビューを果たしました。 「潜水士」 本島の漁業の花形的存在。 たくさん、貝を獲る潜水士は 子供から大人まで皆の憧れの存在。 「僕もたくさん貝を獲るんだ!」と 意気込んでデビューしたものの あまりの過酷さに ビビりました。(笑)💧

総重量「50キロ」の装備を身に付け 水深10~30mの海底を タイラギ貝を求めて 飲ます食わず休憩無しの状態で 他の潜水士と競い合いながら 6時間ひたすら貝を獲り続ける。

そして、浮上後は「減圧症対策」をしなければならない。 (減圧症とは簡潔に説明すると 対策を怠れば死にます。) そして、帰港すると潜水士同士で お互いの水揚げの報告。 (そこで、自分が勝てたか負けたか 知ることになる。) 潜水漁とはこのように とても過酷な世界です。 僕は、最初の2年は 全く貝が獲れず辛い日々を過ごして おりました。 20歳の時、海中で獲り方を模索していると 急に、肩を「トントン」と叩かれ 驚いて振り向くと そこには、父親と仲の良い 大ベテランの潜水士さんがおられました。 「なに?」とジェスチャーすると 「獲り方を教えるから付いておいで」と ジェスチャーされ付いて行き 「まずは、俺の獲り方を見よって」 僕は、その方の獲り方を見て 絶句しました。 すべての、動きが速い。 貝を瞬時に見つけ瞬時に獲り そして、回りにどれくらいの貝が いるのか把握し 全てにおいて無駄な動きが1つもなく僕は、感動しました。 これが、「プロ」かと。 一通り見終わると 次は、僕の動きが見たいと言われ 僕は、自分なりに一生懸命貝を獲りました。 が、初めに注意されたことは 「貝が見えてないよ。」 「え!?」 「足元におるよ」 「うわ、ほんまじゃ」 「もっと冷静に周りをよく見ないと! 先ず、改善するところはそこ!」 と教わりました。 そして、その日の漁は終わり 帰港し、僕はその方に 「今日はありがとうございました! もし、良かったら師匠って呼ばせて下さい!」 すると 「俺は、そんな大した男じゃないから ええよ(笑)普通に名前で呼んで😃」と…… 「え……惚れてまうやろーーーーー」 僕は、心の中で叫びました。 かっこ良すぎる。(笑) その道を極めた男とは こんなにかっこいいのか。 この方がなんと言おうと 僕は勝手に「師匠」って呼ばせてもらいます。 実は、僕の師匠は 潜水漁の年間チャンピオンに 何度もなっている有名人で 業界では知らない人はいない方。 僕は、この時 本当に越えなきゃいけない山は 「師匠」だと決めました。 師匠が引退するまで なんとしてでも必ず勝つ。 そう決意しました。

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