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  • 大石一仁

いつかまた会おう

瀬戸内海が誇る 最高級2枚貝【本ミル貝】を ご存知でしょうか? 今、瀬戸内海では大変深刻な 問題が発生しております。 僕は、冬になると「本島」という 離島で潜水漁をしております。 狙う獲物は、高級2枚貝として 知られる「タイラギ貝」 そして、今回のお話の主役     【本ミル貝】 「本島」近海はあまり知られて いませんが 全国的にも【本ミル貝】が多数生息する好漁場。 本ミル貝を獲りにわざわざ 九州地方の潜水士さんも 出稼ぎに来られる程有名な漁場でした。 実は今、この本ミル貝が瀬戸内海から パタリと姿を消したのです。 あれほど、たくさんいた 本ミル貝がなぜ……… 潜水士みなとてもとても寂しく感じております。 「稼げなくなったから寂しい」 なんて、つまらない理由ではないのです。 実は、この本ミル貝は 潜水士にとって凄く思い入れがある 2枚貝。 主に、僕たちが獲っている2枚貝は 「タイラギ貝」「なみ貝」「本ミル貝」 この3種類。 これらの、貝の特徴は 砂に埋もれていて どれも獲ることが非常に難しい。 3種類の中で 特に、最上級難易度を誇るのが      【本ミル貝】 本ミル貝をたくさん獲ることの 出来る潜水士は、ごく一部。 この貝をたくさん獲ることが 出来たら初めて「プロ」と呼ばれます。 この貝がなぜ獲ることが難しいのか 理由は3つあります。 ①生息する水深が深い (水深が深ければ深いほど潮の流れを たくさん受け作業がとても困難。) ②小石等と同化しており 見つけるのが非常に困難。 ③水中ポンプという特殊な道具を使う。 (水を勢いよく噴射し海底に穴を掘る。 その際に、砂が沸き上がり酷く濁り 前が見えなくなってしまう。) これは、体験してみないと 分かりづらいですが とても。とても難しいことなんです。 本ミル貝をあまり獲ることが出来ずに 潜水士人生に幕を閉じる方もおられます。 僕の、師匠は若いながら 本ミル貝をたくさん獲ることができ みんなに「プロ」と呼ばれています。 僕もいつか必ずたくさん獲り 「プロ」と呼ばれてみたい。 そう夢を抱きながら 毎日、潜水していました。 ですが、夢半ばで本ミル貝が パッタリと姿を消してしまいました。 ありとあらゆるポイントを捜索しました。 潜水士総出で毎日捜索 水中ドローンという最先端機器も 導入し捜索に試みましたが 結果は………1つ。 例年なら全体で何万個と 生息していたのに。 1ついたことには安堵しましたが これは、いないに等しいこと。 皆、志し半ばで夢を諦め 引退された方までおられました。 悲しい時代になってしまいました。

本ミル貝。いつかまた会おうね。

ですがなぜ、本ミル貝が いなくなってしまったのか。 皆で議論した結果 今、瀬戸内海中で大変な問題に なっている 「海の栄養不足問題」これが 原因だと考えました。 続く。

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